―たばこ


タバコなしには生きていけない。かの下山事件被害者の下山被告やセルジュゲンズブールまではいかんが、タバコが好きだ。


ニコチン中毒だから。


タバコの中でもセブンスターが一番うまい。なぜならセブンスターは後味がよいからだ。


タールが多いので誤解されるが、決して重いタバコではない。元来「すいやすく、後味のよいタバコ」をコンセプトに開発されたものだからだ。昭和30年代に、一番軽く、すいやすいタバコをコンセプトに開発されたタバコだ。昭和50年代タバコを喫する女性が最も好んでいたタバコの銘柄がセブンスターだという統計もある。


また、タバコをすうにあたって時間は重要である。


ニコチンの禁断症状のため、なんだが、朝の一服、何か一仕事終えた後の一服が最も旨い。これは喫煙者にしかわからないだろう。


最後にタバコのニコチンは確か即座核という人間のやる気をつかさどる中枢を刺激する薬品でもあるし、ニコチンはダウン系の成分なので、落ち着くときには最高だ。機械的に落ち着けるため、タバコは俺を裏切らない、という友人もいる。


蛇足だが、金で買える直接的な幸福、という手段はタバコしかないような気がする。金で買える、って重要な要素だ。手軽に、いつでも、どこでも、できる麻薬はタバコしかないのだ。