―銭湯のせんにん
さっき黄金湯という銭湯にいっていたらせんにんのようなおじいさんがいた。御年80overの大先輩である。太平洋戦争中は複座の偵察機にのってはったとか。少々ぼけているのか、時々天皇陛下と自分しかもっていないという勲章の話とかしてはったが、80年の哲学はとても深いものだった。
般若経の話だ。
仙人の解釈では、観自在天=自分を振り返ってみて学習すると菩薩になれる、という話だった。現在でも通用する話しだ。少なくともこの100年では「反省」することは成長するために重要な要素だと信じられているようだ。
仙人は、「般若経にはわずか170文字に、人間が生きていくうえでの智恵が含まれている」といった。
また、般若経を知らない若者が多いので日本はだめになった、友言っていた。
彼の主張を百パーセント同意するわけではないが、般若経そして仏教、と人生について色々な教えを頂いたのでここに書いときます。
また、母方の祖父と親父を足して3デ割ったような人間性をもってはったんでなじみやすかった、というのもあります。
二人で麦と兵隊を歌って帰ってきました。