―生態学、経営学


今日ネットワーク経営論を受けていて思った。今日は状況の変化によって、成功している企業が急激に崩壊することがある、というテーマの話である。(トーマス・クーンの「パラダイムシフト」のようなものだろう)



教授が言った。「レコード、CD、言い換えると音楽をパッケージに包んで売る産業はなくなるかもしれない。情報通信技術が進展してきているからだ。」



僕は思う。なくならない。ただ、今程、売れなくはなるだろう。第一にレコードが駆逐されて久しいが、実際にレコードはDJの人、マニアの人が買ってはいるのである。



CDが「音楽のパッケージ」ではなくなっているのは常識である。まず、CDは一方的に買うだけのものではない。自分で焼ける。これは80年代末期には想像も出来ないことだった。また、さまざまなデータの媒体として利用されている。きっと、CDで稼ぎ続けようとするならば、ほかの用途を持って人に資するような策を考える必要がある。


しかし、経営学、経済学で、このようなことを予測することは難しいのではないか?証拠はないが、もしそういったフレームワークがあるならば、大幅減益のブリタニカ社の優秀な経営陣は導き出せたはずだ。実際、兆候を発見すらしていなかったということは、そうしたフレームワークがないのかもしれない。


ないのであれば、もうすぐ、経営学、経済学と生態学の理論(生態学の理論は実験に比べて進歩していると聞いた。)が接近するのかもしれない。



商業関係と、生態系は「競争」がある、という点で非常に近しい。媒体は有機物と貨幣という風に異なるが、互いに影響を及ぼしあい、また単純に勝者だけが生き残るわけでもない。



生態系内で突然系が崩壊する、ということもある。小さいレベルでは気候、出生数の変動、大きいレベルならば地球規模の災害、である。生態系が崩壊(?)変化した場合、今まで主流だった種が、数少なくなり、別の種類が主流になるという。



このような相互関係を生態学が理論化しているのであれば、経営、経済学に応用されてもいいとおもう。