―粉飾

最近UFJの粉飾事件を見て思う。不良債権が少ないように見せかけるためにやってしまったそう。会社の成績を「適切に」表示するのが、「会計学」の論理らしい。この学問のstock issueは、「会社の成績を、貨幣を用いて、適切に表示すること」だ。



で、何で会計学が、長年このような争点を扱うかという理由は2つぐらいあると思う。



第一に、会計処理は完璧ではない。単純に記帳するだけで何通りかの処理法があったりする場合もある。



第二に、利益操作するメリットが大きい。たとえば税金。大会社は、期中の所得の30%を支払う必要あり。利益を少なくできるのならば、節税できる。また、利益を大きくすると、株価が上昇するかもしれない。このようにメリットは大きい。



一方で、利益操作が常態化すると、これまた会社に「資金面で」関係している人が、迷惑する。粉飾していて、つぶれたら、貸した金は返ってこないかもしれないし、掛け金はパーになる。社会的に看て、これは困るだろう。



だからこそ、会計学会計基準、会計士とか社会はコストを払って防止しようとしているが、メリットが大きいからこそ、難しいのである。