―虎よ!虎よ!


虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)


この話はテレポーテーションが普及した25世紀を舞台にした、復讐譚。



文章とアイディアがかっこよすぎるんですよ〜JOJO好きなら楽しめようね。



文章は、明快な短文を畳み掛ける感じ。また、シナリオライターらしく、映像化がうまい!
本文の最初から「まさに黄金時代だった。生きとし生きるものが生を謳歌し、死ぬことの難しい時代だった。」って書き出し!実際は二次大戦前中と、ビクトリア朝のイギリスを足して2で割ったような時代何すけどね。



アイディアも、「ジョウント(テレポーテーション)」が普及した社会状況、夜盗が増えたり、だとか、ジョウントさせないためのOP-1演習だとか、加速だとか、かっこいい。


SFが好きだろうが好きじゃなかろうが、興奮できる一冊。愛と幻想のファシズムとか、トムクランシーが好きな人は楽しめるだろう。