―懲役刑と自由と束縛


懲役刑のルーツは実は近代のヨーロッパらしい。歴史はそう古くはない。元来「刑」というのは社会的に公認された、「罪を犯した人」への制裁であり、死刑などの体にダメージを与える刑が主流だった。懲役刑のごとく、体にダメージを与えるのではなく、人の自由を奪う、という刑罰とは異なる。


こういう記事を最近みて、自由なのがそもそもつらい僕にとって刑務所はいいところなのかもしれない。故意に犯罪を犯してけいむしょに戻りたがる刑務所のリピータがいるらしいが、彼らは衣食住が保障されることよりも、自由より束縛が必要なのではないか?


遊びやスポーツにはルールが必要で、ある程度束縛された環境下でどう相手を出し抜くか、というカタルシスがある。(活劇もそうだ)受ける物語の構造は大昔から変わっていないそうなので、ある意味人間は、「完全な自由より、ある程度の束縛」が心地よい、ようだ。


そういやサルトルが「人間は自由の刑に処されている」て書いていた気がする。


だが、どうも、ディズニーランドのようなエンターテイメント施設には、楽しませようとする意思があって、どうも楽しまなければ従業員に悪い気がするので、好きではない。
(監獄ディズニーランド?)