―本読んだ。


昨日の夜、ドラッガーと芥川とかいろいろ本を読んでみた。


ドラッガーの「イノベーションと企業家精神」読んでいて思ったこと。

1:完璧にパラグラフに位置づけを持たせて書いている。笑ったのは3ページぐらい、段落の最初の文字が「IBM」で始まっていること!これらはIBMについていろいろな角度から見ていて、ある段落はIBMがやっていること、ある段落はIBMが成功したこと、のようにパラグラフごとに位置づけをはっきりさせている。


非常に読みやすい。


また、彼の文章は微妙に村上龍とか、荒木比呂彦の文章に似ている気がしてたまらない。妙に歯切れがいい。



2:芥川「蜃気楼」


短編だ。単純に友達と奥さんと海に行って蜃気楼を見に行く。蜃気楼は見えなかったが、同じようなファッションをした若者とか、風景に妙に不気味さを感じる過程をさらさらと書いた話。


これマジ美しい。説明できないが・・。


美しいというより、「畏怖」を表現している。太宰が人間失格で「神社の中で古代の神に出会ったような四の五の言わさぬ恐怖」て書いているが、まさにそれ。


畏怖、を説明しても妙に釈然としない不気味が残るんだね。だから宗教も科学も進歩したんだ。とかいろいろ思う。


どれもこれも前読んでいた本なんだが、時期が変わると環生も変わる、ということで・・。