―夢

夢を見た。冷や汗をかいた。画面はモノクロ。陰鬱なものだった。



多分、実家の正月。
夢の中で寝ている。
なぜかパチンコの小箱を持ったまま寝ている。
そして、変な夢を見ている。
やがて目ざめるが、金縛りの状態に苦しむ。
アフリカ人形がこちらを見て、ゆっくり動いている。何をしているのかはわからない。
人形は目が強調されている。目の奥になにかが見える。
それが大変不気味なものに思えたが、動かない。
しばらくすると金縛りが解ける。階下の居間に下りる。
正月の料理は粥のようだが、箸がサメのあご骨の形をしていて、食べにくい。
家族で話している。姉がこの家が不気味だという。(事実、実家と、その周りは、妙に不気味な雰囲気がある。)
僕は、(実際は実家にはないのだが)アフリカ人形の話をする。
目の前に陶製でおどけた内容の人形が見える。
アフリカ人形と同様に、目が強調された意匠である。
僕はメソポタミアの人物像を思い出す。
似ていると思ったからだ。
目の中にはブタが写っている。
僕は(意味はわからないけれども)うんざりして、茶碗を置き、トイレに行こうとする。


ここで目が覚めた。金縛られているので、不快な目覚めだった。
しかし、夢の続きが気がかりでもう一度見たかったのだが、掃除をしなければならないので、あきらめた。