―網経論レポート3



Assignment (3):1月12日の講義時に提出

【課題】
次の会社のビジネスモデルについて調べ、その「他力本願」的な要素について講義内容に沿って整理して述べなさい。
コピー・プリント・ポスター・名刺・製本 - オンデマンド印刷のキンコーズ・ジャパン


【要件】
1)項目だけの箇条書き、あるいはネットコンテンツの転写には得点をつけません。
2)不自然に内容の共通するレポートは双方とも得点をつけません。
3)講義時以外のレポートの受取はしません。

【形式】
下記のリンクから提出用フォーマットがダウンロードできます。ファイルはMicrosoft Word形式で、提出はA4で1枚を基本とします。内容が2枚にわたる場合はできるだけ裏表の両面印刷で1枚のみ提出して下さい。

FedEx Office
印刷ビジネスの不安と課題(その2)
http://www.nara-su.ac.jp/keiei/2004/current5.htm
http://www.keiomcc.com/terakoya/learners/right.html
http://tokyo.cool.ne.jp/soigi/soturon3.shtml
http://www.socc.sfc.keio.ac.jp/ozawa-lab/handout/2-02.html
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キンコース社のビジネスモデルの特徴は「必要な印刷物を、必要な時に、必要な量だけ、手軽に印刷できること」にある。なお、これをPOD(Print On Demand)という。
このため、名刺の印刷から卒業論文、レポートの製本まで幅広く顧客のニーズに対応できている。たとえば、キンコース社は個人向け、法人向けに多様なサービスを展開している。それはセルフサービスのコピーから、法人向けの人事作成マニュアルの印刷・製本作業まで含んでいる。
その上で、現在、印刷物の原本がほとんどデジタル化されているので、情報技術化も行っている。印刷する際のデータの高速送受信、店舗内のLAN設備などである。
また、キンコース社のビジネスモデルで重要な点は、「24時間営業している店舗が比較的多くある」ことである。2004年10月現在で、全国64店舗(主に東京圏)を数える。このために、顧客は時間を問わず、印刷できる。
一方で、キンコース社のようにPOD印刷できる印刷企業は数多く存在する。たとえば、兵庫県の水島印刷株式会社、広島県のレタープレス株式会社などである。このような印刷会社は全国に多数存在する。
しかし、これらの印刷企業は「工場で印刷」するために、気軽に訪れることが難しい。
このために、キンコース社だけが、「手軽にPOD印刷できる」企業である。これを言い換えると、キンコース社「手軽なPOD印刷業界」においては「ネットワーク外部性に基づく独占(一人勝ち)」しているといえる。
なぜならば、キンコース社の事例はネットワーク外部性の「間接効果」的な要素である。間接効果とは「補完的なコンポーネントの多様性によって効用に間接的な影響が出るような外部性」である。
この意味で、前述したようにキンコース社のサービスは多様である。デジカメのプリント、名刺印刷、学生向けのスチューデントカード、など、社会人、学生双方に有益なサービスを提供している。
ゆえに、キンコース社のサービスはネットワーク外部性の間接効果的な要素であるといえる。