―網経論レポート4

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トラベルスパ株式会社はネットワーク指向経済の「3つの原則」を実現している。
トラベルスパ社は旅行会社である。日本全国の温泉旅館をウェブページから予約できる。いわゆる格安旅行サイトと呼ばれる旅行仲介業のひとつである。なお、ウェブを利用した旅行サイトが格安を謳う理由は、卸など販売チャネルをあまり介さないためである。
ただし、トラベルスパの特徴的な点は「予算提示型予約」という点である。「予算提示型予約」とは、利用者が宿泊費を提示して旅館と交渉する。あるいはトラベルスパのエージェントに依頼して交渉する。予算は通常の一割から三割引が相場である。
トラベルスパには強みがある。それは独自性とエンターテイメント性である。まず「予算提示形予約」はビジネスモデル特許を出願しているので独自性が高い。つぎに、消費者が宿に直接交渉する。
さて、トラベルスパ株式会社が「三つの原則」を実現している点を挙げていく。
第一に、「唯我独尊」原理を活用している。それは主にウェブの利点を生かしたものである。
まず、トラベルスパは、「P2P取引」を実践している点が挙げられる。予算提示型予約とは、「消費者が供給者に支払える値段を伝える」ことである。だから、消費者と供給者の関係は「個対個の取引」である。(ただし、トラベルスパのエージェントが介在する場合もある。)
第二に、「随所在楽」は、旅行業に本質的なものである。旅行業は消費者に旅行を楽しんでもらって代価を受け取る。これはLBE(Location Based Entertainment、場所に由来するエンターテイメント)の典型的な例である。
そして、「予算提示型予約」それ自体がエンターテイメントである。なぜならば、時間と場所の制約が少ないエンターテイメントであるからだ。
まず、消費者には、旅館と直接交渉することで安価に宿泊できる可能性がある。そして、人間は、一般的に、自分が努力した結果何か報酬を得ると、快楽を感じる傾向がある。そこで、消費者が旅館と直接交渉することは、安く宿泊するための努力である。努力の結果、報酬がもらえるから、トラベルスパの「予算提示型予約」は快楽をもたらす。すなわちエンターテイメントである。
その上、「予算提示型予約」は時間と場所の制約が少ない。なぜならウェブページで旅館を探し、電話やメールで交渉するためである。ただし回答されるには先方の都合がある。
第三に、「他力本願」である。これはトラベルスパがビジネスモデル特許を出願していることを指摘する。現在、同じようなビジネスモデルを実施している企業はない。仮にビジネスモデル特許を取得した場合、同じようなビジネスモデルを実施したい企業に特許権を請求できるようになる。これは小規模ながらも、「既得基盤」の確保といえる。また、ビジネスモデル特許を出願しているのは、「既得基盤」確保戦略を狙っているためである。既得基盤の確保を狙うことから、他力本願原理が該当するといえる。
このように、トラベルスパ株式会社は「三つの原則」を実施している。
参考URL:http://www.yuyu.co.jp/yyi004.html