―ためる勉強、つぶす勉強


ためる勉強と、つぶす勉強(トラブルシューティング)とがある。


プロセスは
過去問平読み→ため→過去問の問題文分析→ため→演習→つぶし→過去問演習→つぶし→模試→つぶし→本番、という感じになると思う。


ためる勉強は、初期の勉強である。テキストに書いてあることはできるだけ、覚える。
つぶす勉強は、間違ったところをつぶす。


なぜ、これらのコンセプトを作った理由は、「過去問の使い方」と「アウトプット志向」「基礎主義」のギャップからある。



過去問は受験で重要だ。過去問には出題者の問題意識があらわれる、範囲がわかる、練習するには最強の素材である。


アウトプット志向、というのは、出題される問題を常に想定し、情報に優先順位をつける、ということ。


基礎主義は基礎固めが、最終的な追い込みでどれだけ実力がつくか左右するから、重要だ、ということ。


この三コンセプトより、「初期の過去問分析」は重要事項である。


しかし、一方で、勉強初めてばかりで過去問は、解けない。分析も難しい。(だが、できるだけまとめる。)


そこで考え付いたのが、ためる、つぶす、勉強である。両コンセプトは理解と時期によって分ける。


ためる、(前提として、ある程度過去問の分析は行っている)。この時期の目的は、「できるだけ情報を蓄える」ことにある。システムは最小限の情報だけ持っているものより、無駄な情報をたくさん持っているほうが稼働率がいいそうだ。それにならった。ためる勉強時には、優先順位は「意識だけ」する。もしかしたらこの論点はこういう形で出題されるかもしれないぞ、だけでとどめておく。


このとき必要なものは、間違えた問題には日付を入れること、「強調」と「体系」のためにA3のノートと色鉛筆、時間、である。テキストはばらしてパンチしてA3のノートとともに閉じる。情報の一元化を叫ぶなら、テキストに書ける情報なんて知れたものだから、分冊コピーは当然である。


一方、つぶす、勉強の目的は、「効率よく知識を定着させる」ためにある。ここで木の枝を切る。優先順位に従い、勉強する。三段階にわけ、中央からつぶしていく。中央項目と周辺項目で復習の周期とタイミングをずらす。中央は初期には復習の中心、周辺は後期の復習の中心。である。


ここからは演習、過去問→情報の補完、という体制になる。必要なものはミスノート、ミスした問題のコピー。